2018 JUNE
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父の恩師である吉村順三先生がロックフェラーの邸を設計した際に家具を製作し た「ジョージ・ナカシマ」、子供の頃、椅子のことを英語では「ジョー ジ・ナ カシマ」と言うのだと思っていた。コルビジェ、ライト、レーモンドと建築畑を 歩んで来たにもかかわらず、「自身が最初から最後まで統合でき る」という理 由で家具職人になったジョージ・ナカシマ。流政之の招きで高松の工房を訪ね、 以来氏の家具は高松でs作られているそう。昔、父と訪ね たルイス・カーンの小 さな住宅に住むご夫妻が、ジョージ・ナカシマに家具を椅子をオーダーし て・・・というお話をして下さった。そんな家具やその 素材に触れることの出 来る貴重なギャラリー、素晴らしい出会いに感謝。 |
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2週間に渡ったアドルフ・ロースの模型展、350人以上の方がご来場になった と聞き嬉しく思う。長い時間をかけて主人と一緒に訪れてきたロース作 品の 数々、ウィーン・プラハとさまざまな出会いに恵まれ、皆様の温かいホスピタ リーティーに支えて頂いたことに心から感謝する。大型の模型が素晴 らしくス ピーディーに、次々にケースに収まっていくオーガナイズも素晴らしい! |
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ポンピドーセンターの前にあるカフェ・ボーブール。コスト兄弟がパリ市内に 次々とオープンするモダンなカフェの中でもひときわアーティスティック なこ のカフェ。フランス人の建築家、クリスチャン・ド・ポルツアンパルクの設計に よる不思議な同線と、彼のお気に入りの色「グレー・グリーン」の 濃淡による 壁面が美しい。家具はブラジル人の奥さま、エリザベット・ド・ポルツアンパル クのデザインによる。昔、主人がポルツアンパルク事務所に 勤めていた頃、事 務所のパーティーが開かれていた懐かしいこのカフェ。父とランチに来た時には 近所に事務所を持つジャン・ヌーベルが目の前に居て 驚いたことも楽しい思い出。 |
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かつて中央市場があったこのレ・アール地区、1977年に郊外線が乗り入れ、 巨大ショッピングモールがオープン。老朽化に伴い2001年に当時の ドラノ エ市長が改装を提唱してから15年の月日が経った2016年、紆余曲折のコン ペの結果フランス人の建築家べルジェの設計による新しいフォー ラム・デ・ アールに生まれ変わった。毎日75万人が利用する郊外線の駅を機能させなが ら、ショッピングモールが営業を続ける中での工事は複雑極ま りなく、幾つも の工事が同時に進められる大工事には6年もの歳月が流れ・・・どんなに複雑で も、どんなに時間がかかっても必ず完成させるのもまた フランスらしい。「カ ノベ(林冠)」と呼ばれる天蓋から灼熱の太陽が降り注ぎ、大変な暑さのフォー ラム、ココまでの気温は想定外でしょう! |
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フランソワ・ミッテラン国立図書館の設計で有名なドミニック・ペロー氏が改装 を手がけているルーブルの中央郵便局。ヴェルサイユ宮殿のパヴィリオ ンの改 修も手がけ、「歴史的建造物と対話、交流するのが現代の建築家」とフランス人 らしいインタビューが印象的。日本のように新しい建物を建てる チャンスが少 ないフランス、そしてパリ。建築家は「改装・改修」なくして事務所は成り立た ないのでは?灼熱の現場、現場小屋に冷房があるとは思え ない・・・。 |